2015/12/02

ランナーの必須栄養素は食物繊維

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マラソンを走るためには、十分な食事を摂り、胃や腸で消化吸収させ、グリコーゲンや脂肪として身体に蓄えておき、呼吸と肺で得られた酸素を心臓を使って血液で体内に循環させ、筋細胞内にあるミトコンドリアで化学分解してエネルギーを放出し筋肉を動かしているため、マラソンはこれらすべての能力を向上させるトレーニングが必要になってきます。
走っている最中は速いペースで長く走るというタイム的なことしか頭にないですが、エネルギーを長時間出力し続けるには、身体のエネルギー生産能力を酷使する必要があるため、マラソンは42.195㎞をいかに速く走るかというよりも、体内に蓄積されたエネルギー源をいかに効率良く長時間大量に生産できるかを競う競技と言えるかもしれません。

そのためには、まず栄養となるのですが、一般的にマラソンには炭水化物とタンパク質が重要視されていますが、実は食物繊維が非常に重要かもしれません。

過去に放送されていたNHKスペシャル「腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー」という番組を以前見て、知らなかった事実が多かったためノートにメモをしたのですが、このノートを読み返していたところ、腸内フローラ(腸内細菌叢)に関連している短鎖脂肪酸という物質があり、これは筋肉などに作用し脂肪を燃やす働きがあるため、当然マラソンにも関係してくるのですが、それ以外にも、腸内細菌はマラソンのトレーニングの継続性や、激しい走りまで追い込めることができる能力、レースで力を出し切るためのメンタル部分にも影響をしているのではないかと考えられるのですね。

NHKスペシャル | 腸内フローラ解明!驚異の細菌パワー
解明!驚異の細菌パワー ...


腸内フローラは大腸に存在する腸内細菌のことで、体の一部といってよいほど重要な物質。臓器の一つのように働いており、食事で得た栄養は腸内細菌とシェアしているのですが、腸内フローラの驚くべき特性としてノートにメモをした内容の一部を写してみると、

・感情は脳で生まれているが、これが腸内細菌によってあやつられている可能性がある。
・性格の違いは、元々持っている遺伝子の違いだと思われていた。しかし、腸内フローラにも違いがあった。
・活性マウスと臆病マウスの腸内細菌を入れ替えてみたところ、性格が反対になった。
・コミュニケーション能力にも、腸内フローラが関係していた。
・神経ネットワークは脳の外にもつながり、全身に広がっているが、ネットワークが集中する場所は脳と腸(腸管神経系)である。
・腸内細菌が作る物質の中に、神経細胞を刺激するものが数多くあることがわかってきた。こうした刺激によって電気信号が生まれ、それが脳に伝わり感情などに影響を与えると考えられている。
・腸内細菌をうつ病(不安や恐怖)の治療に使う研究が始まっている。
・体質は腸内細菌が決めているかもしれない。

ということで、腸内細菌は多くのことに関与しており、体調を整え健康を維持管理するだけでなく、体質や性格まで変わってしまうという部分が重要で、マラソンに向いた性格、例えば、

・忍耐力
・集中力
・継続性
・限界を引き出す能力
・強固な精神力(メンタル)
・負けず嫌い
・ストイック

こいうった個人の性格に付随する要素は、トレーニングで改善することが非常に難しいのですが、腸内細菌が関わってくるとなれば容易に改善することが可能になります。
腸内フローラを増やして良質にすればいいのですね。この腸内フローラのエサとなるのが食物繊維。

ごぼう、納豆、大豆、たまねぎ、アスパラガスなど。

このエサとなる食物繊維が不足すると、腸内細菌のパワーが落ちるそうです。つまり、体調だけでなく、性格や体質までにも悪影響が出てしまう可能性が高くなります。

腸内細菌に関しては、現在研究がすすめられているそうで、新たな事実が次々に発見されるかもしれません。
私の場合を振り返ってみても、マラソンで好成績を出しているときは、便秘や下痢などを起こしたことはなく、通じは順調で宿便が溜まって下腹が張るようなことはないです。
また、納豆が好きで、毎日のように食べています。納豆のおかげで、炭水化物のご飯やタンパク質の卵もコンスタントに食べています。牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品も好きです。排便は1日2回。おふくろが便秘症で大腸がんとなり64歳で亡くしているため、腸の状態や排便に関しては人一倍気を使っています。

多くの肉を食べてしまい便秘気味になったり、多くのアルコールを飲んでしまい下痢気味になったりすると、腸のリズムやバランスが狂ってしまい、体調が芳しくないだけでなく、気分もどんよりしてしまいます。当然、トレーニングも覇気がなくなり、力も出なくなってしまいます。そのため、ランナーになってからは、焼き肉食べ放題のような店へ行くことはないし、禁酒していたアルコールは復活させたものの、たまにしか飲まないし(週に1度あるかないか)飲んでも少量にしています。
野菜は煮物や鍋、味噌汁などで大量に摂っており、レースのための体重調整の時は、晩飯はご飯の代わりにキャベツの千切りといった具合。
私がマラソンが得意なのは、こういった食生活と、それによって増産された腸内細菌が大きく関係しているのかもしれません。

腸内細菌はうつ病の治療に使われる研究も始まっているそうですが、うつ病の不安や恐怖というのも、限界ギリギリで走るマラソンの場合は、苦しさからくる不安や恐怖を乗り越える必要が出てくるため、肉体的だけでなく精神的な面でも関連性が出てきます。

私は仕事での過労(当時は大型自動車整備業で土日の残業各9時間)が原因なのか、パニック症になり数年間は散々な目にあったことがあるのですが、おふくろや相方を亡くしたりして健康に(禁煙、禁酒、運動、食事、排便)気を使うようになってからは、その兆候すらなくなりました。病院へは10年以上行ってないし(最後は歯医者)、ランナーになってからは極めて健康で、体年齢も20歳代。薬もトレーニングによる貧血予防のための鉄剤の服用があるくらいで、風邪を引いても高熱が出ても飲まないようにしています。

一般的な薬に病気を治す力はなく、神経を麻痺して楽にしその場を凌ぐためだけのもので、麻痺させることで自己治癒力を狂わし遅らせ、副作用により正常な部分を悪くし、お金も捨ててしまうというのが薬の本来の効能と思っています。緊急事態の時や、一世一代の重要な日に、病気にかかってしまい仕方なく薬で応急処置をするといった特別な場面以外では、薬は使わないと決めています。

レースで25㎞あたりを越えたところから異様に疲労を感じ、35㎞以降は疲労困憊となり気力だけで走る状態になりますが、そこで折れるか頑張れるかは、トレーニングでの成果だけでなく、腸内細菌による性格や体質の差によって勝敗が決まってくるのかもしれません。

トレーニングがイマイチ頑張れない、継続できない、トレーニングでは頑張っているのに、レースではメンタルが弱く結果に結びつかない。精神的な部分で弱い。といったランナーさんは、腸内フローラの改善を重要視してみるといいかもしれませんね。