2015/10/31

10月のランニング

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走り込み期と調整週の今月は、このようなトレーニング内容になりました。



トレーニング内容は前年同様にジョグを減らして休養を増やし、十分に疲労を抜いたところでポイント練習を行うようにしました。
そのおかげで、足の痛みや慢性的な疲労を引きずったりすることなく、メリハリのあるトレーニングができました。

また、レース1ヵ月前のため、スピード強化のインターバル走は封印し、レースに等しい苦しさを再現できるペース走を行いました。
ロング走は中旬までに終わらせるようにし、出場するレースが起伏のあるコースのため、その対策として坂道トレーニングを行いました。
坂道は往復800m、高低差80mほどの坂を使い6往復しました。



上りをがんばり下りを流すのが一般的ですが、私は下りもしっかり走るようにしました。
この下りがポイントで、着地時の衝撃がかなり強いため、その衝撃に耐えるための筋力を強化することができます。登山でも、上りよりも下りの方が筋肉負担が大きく、大腿四頭筋などの筋肉痛も激しいのですが、これを強化すると下りでの疲労や痛みに対して強くなれるので、起伏のあるコースでの下りは圧倒的に速く走れます。
上りは心拍数が一気に跳ね上がり、このレベルを上げるには心肺機能と筋力の双方を上げないとどうしようもないのですが、下りの場合は心肺に負荷がかからず着地との戦いのみとなるため、着地のための筋力強化を図っておけば、断然有利になります。
そしてせっかく鍛えても、レースまでの期間が開くと筋力が元に戻るので、このメニューは月の後半に組み入れました。

そして今月はレースが2回ありました。結果はクォーターが40分40秒、ハーフが1時間20分8秒。
クォーターは気温が25度を超える暑さとなり、小雨で涼しかった前年の大会の記録39分17秒には及ばず。
ハーフは初出場の大会で、コースが把握できていなかったのですが、同レベルの走者と競ることができたため、セカンドベストのタイムを出すことができました。
昨年のハーフは21分台ばかりだったので、20分台は2年ぶり。自己ベストに12秒足りないだけなので、今シーズンの残りのハーフのレースでは、自己ベスト更新の望みが一気に高くなりました。

来月の初めがフルのレースのため、10月の最終週は調整週となっています。
この週は、小出監督の本のメニューに合わせてみました。監督のメニューはこうなっています。



月曜日 ペース走15~20㎞(1キロ4分0秒~4分5秒)
火曜日 ジョギング60分
水曜日 ジョギング40~50分
木曜日 15㎞走 気持よく5㎞+タイムトライアル5㎞+ゆっくり5㎞
金曜日 ジョギング60分
土曜日 ジョギング60分
日曜日 レース

レース3日前に行うポイント練習は、レース当日まで疲労感となって脚に残るため、スタートラインに立った時に、気持ちの面で慎重になり、ゆっくりスタートしやすくなるからなんだそうで、筋肉がほぐれて後半にスピードが出しやすくなるとのこと。
私もポイント練習は監督のメニューに沿うようにしましたが、年齢が高く回復が遅いので、ジョグはウォーキングに変えておきました。

ちなみに、昨年の10月のトレーニング内容はこうなっています。



ジョグを減らして休養を増やし、疲労や足の痛みをしっかり抜くことを優先していました。最終週は似たようなメニューになっていました。
走行距離も、今年の10月は自転車で130㎞走っているので、それを差し引き、ウォーキングの10㎞も差し引くとランは313㎞。昨年301㎞よりも少し多い程度。レベルに見合った適度な量に抑えられたため、メリハリのある基本に忠実なメニューをこなすことができました。

適度な距離でトレーニングをこなせることは重要ですね。仕事に例えるなら、勤務時間が短いのに給料がいい、勉強に例えるなら、勉強時間が短いのに成績がいいということと同じで、要領がいい証拠。
年齢が上がると無理ができなくなり回復も遅れてくるため、距離をむやみに増やさないと走力が維持できないトレーニングでは、年々つらくなります。
マラソンという趣味を末永く続けるためには、いかに効率のいいトレーニングをするかがポイントのように思います。

来月はレースが3戦。
今シーズンは40代ラストのシーズンなので、悔いなく思い出に残るようなレースができるよう、頑張ろうと思います。

2015/10/23

プリンターは安物に限る

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数年前にEPSONのEP-804Aというプリンターを買い、スマホやパソコンからWi-Fi経由で手軽にプリントできるので感動していたのですが、写真プリントはインクの減りが早いおかげで使用頻度が少なくなり、たまに資料などをプリントしたりコピーをしたりする程度になってしまいました。
資料や書類などを数枚プリントする場合でも、起動時にヘッドの掃除でインクが浪費し、給紙がうまくいかずトラブったり、肝心な時にインクが切れたりと、ストレス溜まりまくり。

それに今は自宅で写真をプリントするのなら、ネットプリントなどのプリントサービスを利用した方が綺麗で安いのですね。

価格.com - ネットプリント・デジカメプリント比較|写真印刷



初回利用は特別割引があるので、複数の業者をハシゴすれば大量の写真を格安でプリントすることができます。
また、フォトブックの作成もあり、これも非常に安い。

1冊198円からのフォトブック、高品質写真アルバム|ネットプリントのしまうまプリント



そのため、インクがボッタクリ価格の高画質プリンターなど買わなくても、ネットプリントを利用した方が断然お得で簡単です。
ただ、資料などのプリントはネットプリントだと割高。例えば、Amazonの返品用のバーコード用紙を1枚プリントしたいとか、免許証をコピーしたいとか、提出書類を5枚だけプリントしたいとかだと、データを送信してコンビニへわざわざ出かけ、1枚20円でプリントし、ついでに缶コーヒーなど余分なものまで買って帰宅。そして、あ、もう1枚足りなかった!なんてことも。
そのため、写真はネットを利用し、資料などは自宅で行った方が好都合のため、割引が大きく互換インクが豊富な一流メーカーの格安プリンターで十分なんですね。

このCANONのプリンター、インク代より安いです。執筆時点で3057円。


ちょっとインクが特殊で、インクタンクにプリントヘッドが合体したもの。そのため、純正インクは非常に高い。互換インクも割りと高めなので、インクの詰め替えタイプを使えば、他の機種同様に低コストで利用できます。
このインクが抜かれた中古品となると、送料込みで1500円ほどで売られています。

このCANONのプリンターに4300円ほど追加してもらうと複合機が買えます。執筆時点で7323円。


他メーカーでは更に安いものもありますが、互換インクがなかったり、あっても割高だったりする場合があるようです。そのため、販売台数が多い人気メーカーの機種を買ったほうがいいようです。
このCANONの複合機ですが、ソフマップでは中古品を扱っており、価格は税込4838円。メーカー保証はないものの、初期不良は返品、返金可能。



今まで家電品での故障は、初期不良での交換か、メーカー保証期間が切れた頃に壊れる場合がほとんどで、1年のメーカー保証を効果的に使えた試しがありません。そのため、初期不良の交換が可能で、楽天ポイントも使えるこの中古品を買いました。
5000円以上は送料が無料とのことで、詰め替え式のインクも注文。染料でなくタンクの大きい顔料ブラック用。


届いた商品は外箱は付いており、インクはすでに取り付け済み。印字テストをした用紙が入っており、動作が確認されたものでした。汚れや傷はなく、取説やアプリのCDなどはすべて入っていました。
新品を買って初期不良品をつかまされ、交換や修理依頼に振り回されることを思うと、第三者が動作を確認したショップの中古品の方が安心。早速使ってみたところ、サクサクとプリントしてくれました。

写真画質は色の種類が多い、既存のEPSONの方がいいですが、CANON製は黒色に顔料インクも使われているので、水性よりもくっきりしており、テキスト主体の黒色印刷には向いています。

給紙は、カセットトレイに複数のサイズの用紙をスタンバイさせることができず、A5以上のサイズは印刷する直前に用紙をトレイに差し込まないといけないタイプですが、私は印刷する用紙がA4だったりB5だったり、左右を振り分ける必要があるルーズリーフだったりなど、用紙をいろいろ変えるため、その都度給紙の必要があるこのタイプの方が好都合でした。
プリント時の動作音は大きいですが、サイレントモードにすれば気にならない程度の動作音に。
インクは黒は詰め替え式を買いましたが、カラーは互換カートリッジを買いました。これはまだ使っていません。
ショップによって送料が有料の場合と無料の場合があるので注文前にチェックを。


そして、複合機なのでスキャンもできますが、今はスキャンはスマホを使った方が手軽で早い。しかし、コピーをするのは複合機で行った方が簡単ですね。縮小コピーもできるので、A4資料をコンパクトなB5やA5の無地のルーズリーフにプリントし、バインダーのノートと一緒に綴じておけば、ノート1冊にまとめることができます。
バインダーは薄くてかさばらないコクヨのスマートリングを使うと便利です。



多くの資料とノートを1冊にするなら、スマートリングの表紙だけを使い、リング部分をカールのルーズリングを使うと便利です。一番大きい14mmなら120枚綴じられます。


そして古いノートはこのバインダーへ一元化。リングの機能が素晴らしく、用紙が曲がらずガバッと開けます。質感のいい布張り表紙で頑丈な作り。私は読書ノートやランニング日誌などもすべてルーズリーフを使っています。



プリンターのスキャナは、パソコン用の添付のアプリを使うと、読取革命による高精度のOCR機能が使えるため、テキスト化したい場合は便利です。
そして、プリント用のスマホアプリはiOS、Android双方に無料で提供されており、スキャナ機能も付属しています。便利なのは、用紙サイズ指定にB5がある点。これ、EPSONはないのですよね。

というわけで、安価に手に入れたおかげで、非常にコストパフォーマンスが高い一台となりました。活用法も様々で、例えば図書館で借りた本は、下記の方法でスキャン。本や雑誌をデジタル化すると必要な時以外は読み返しにくくなりますが、必要なページのみをプリントして、いつも使うノートに綴じておけば再読しやすいし、ルーズリーフならページを追加できるので、スキャンしプリントしたページを読みながら、罫線のルーズリーフにメモを書き留めて学ぶことができます。

ランディノート: 風呂で読書


ランニング日誌などの自作テンプレートの印刷も役に立っています。

ランディノート: マラソン大会レポート用紙と、トレーニング日誌


安かろう悪かろうとはならないのがプリンター。写真は速くて安くて綺麗なプリントサービス業者を利用し、自宅では資料のプリントやコピーをするだけなら、1万円や2万円するプリンターなど不要。写真も高画質を求めず、机や壁に貼っておくスナップ写真のようなものなら、この機種でも十分満足できます。画像加工のスマホアプリが豊富なおかげで、これでペン画風や水彩画風などの特殊加工したような写真のプリントも、高画質を求めないため、この機種程度の画質で十分満足できてしまいます。
マラソン大会での賞状や高記録の完走証は部屋の壁に貼ってあるのですが、色あせてしまうので、この複合機でカラーコピーして、本物はクリアファイルに保存し、コピーを壁に貼っておきました。

プリント済みの写真のスキャンも便利で、スキャナに複数の写真を適当に並べてスキャンしても、自動で写真を抜き出し1枚ずつに分割してくれる機能があります。
また、スキャナよりも大きな用紙を半分ずつスキャンし、それを1枚につなぎ合わせる機能もあります。そして印刷では、1枚の画像を分割してプリントし、その用紙をつなぎ合わせて1枚の大きな画像にする機能もあります。カレンダー作成や、ノートの罫線や方眼のプリント機能など、安くてもソフトは十分のようです。



2015/10/19

マラソン本の新刊2冊

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新書版のマラソントレーニングの新刊が出ているようです。1冊はすでに販売中でキンドル版もあり。もう1冊は現在予約受付中。



マラソントレーニングに特殊な方法はなく、すでに多くの本に紹介されている内容に沿ってトレーニングを繰り返せば上達するはずなのですが、基本を無視して思いつきでトレーニングしたり、要領が悪かったり、やる気の浮き沈みが激しかったりすると、なかなかレベルが上がらなくなってしまいます。そういった時に、ランニング雑誌やこういった新刊に目を通すと、モチベーションが上がったり、トレーニング内容を修正したりできるため効果的。
最近は、マラソンの実績も指導経験も少ない方が、マラソンのトレーニング本を出してしまい、中身が薄すぎて低評価の本もあったりしますが、こちらの2冊の著者は実力も指導経験も豊富。安心して学べそうです。

白方健一氏(TopGear代表ヘッドコーチ)

ホノルルマラソン:8位
マウイマラソン:5位
メドックマラソン:14位
野辺山ウルトラマラソン:71km優勝
クロスマウンテンマラソン王滝:2位
富士登山競争5合目:6位
【自己ベスト2時間29分13秒】


福澤 潔氏(ミズノランニングクラブ監督)

福知山マラソン優勝
青森―東京間駅伝出場
福岡国際マラソン10回連続出場など
【自己ベスト2時間23分19秒】

2015/10/17

なぜか評価の低いマラソン本

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雑誌ランナーズの表紙にも出たことがある鈴木莉紗さん。現在はアートスポーツに契約するマラソンランナーとのことですが、この鈴木さんがマラソン本を出版されました。
しかし、Amazonのレビューでは評価がイマイチ。


ところが、レビューで低評価を付けている人は、本の内容よりも、走力の高い鈴木さんにひがんでいる発言ばかり。
確かに、彼女のマラソン歴を見てみると、スタート時点から走力が高く、5㎞の初レース(23分)からおよそ1年後に3時間11分14秒、その3ヶ月後に2時間56分36秒、その1年後に現在の自己ベストの2時間43分36秒を出しており、一般的な市民ランナーからすると、レベルアップの速さや走力の高さが異次元ではありますが、学生や社会人の陸上部に所属するランナーからすれば、極端に抜きん出ているレベルでもなく、陸上選手として活躍できる能力を持った人が、たまたま一般人にいただけということになりますね。
マラソン以前は水泳もされていたのか(トレーニングに水泳が含まれている)、持久力や心肺能力はある程度備わっていたようだし、負けず嫌いの性格だそうで、負けたくない一心で、トレーニングもかなり努力された様子が練習メニューから読み取れます。
タイトルの1日10分も走れなかったと言うもの、キロ4分ペースの話しだったかもしれません(笑)

そしてこの本、著者は鈴木莉紗さんになっていますが、監修が平塚潤氏。平塚氏の経歴は検索してもらうとわかる通り、真の実力者であり指導者でもあります。
この本のトレーニング内容の提示と解説はすべて平塚氏が受け持っており、鈴木さんは自分の体験談と、補強やストレッチの部分、そしてQ&Aの半分を担当しているだけで、マラソンのためのトレーニングメソッドはすべて平塚氏の理論が展開されているのですね。
トレーニングの対象レベルはサブ3、3.15、3.5となっており、本のタイトルが"3時間を切るために"にあるように、中級以上のランナー向けとなっています。
ということで、Amazonのレビューで低評価を付けている人は、本当にこの本を読んだのか、甚だ疑問に感じます。


内容は、走力アップのポイントが簡潔にまとめられているため、文章量は少なく、若干割高感は感じますが、私には参考になる部分が多く有益でした。この本の私の読書メモを一部書き出して見ます。ペースタイムはサブスリーを目標としているランナー向けのタイムのみピックアップしています。
文章はそのまま引用しておらず、割愛、簡略などしています。

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キーワードはスバリ「効率」。
大切なのは(1ヶ月の走行距離ではなく)内容と質、そしてメリハリなのです。


スピード練習と距離走を上手に組み合わせる。(セットメニュー)
1日目 スピード練習 1000m×5本 つなぎのジョグ200m 3'50/kmペース
2日目 距離走 25~30㎞ 4'30~4'45/kmペース 後半ビルドアップ


月間300㎞台でサブスリーは十分達成できる!
遅いペースでダラダラ走る距離稼ぎのジョグをするのは逆効果。なぜならフォームが崩れる原因となるからです。


フォームは軸のブレない走り
走るときに意識するのは肩甲骨を使う(寄せる)ことと、腰を高く保つこと。
腰を高く保つには筋力強化を図る。


Q、ストライド走法か、ピッチ走法か?
A、肝心なのは、自分に合っているかどうか。自分が一番ラクに走れる歩幅とリズムを見つけることが大切。

Q、腰高フォームとは?
A、スローペースで走ると腰が落ちるので、普段のジョグでも腰高フォームを保てる程度の速さで走ること。

Q、つま先着地か、かかと着地か?
A、自分に合った自然な着地であれば、どちらでもOK。


サブスリーのその先へ私を強くしてくれた鬼の練習メニュー(鈴木莉紗)
・1000m×10本のインターバル(3'30/km)
・5000m×3本のインターバル 徐々にタイムを上げていって最後は自己ベストに近いタイムまで上げる。
・30㎞は本番レースまでに5本。キロ4分前後。
距離を踏んで安心するのではなく、走り込み初期は20㎞に距離を落としてでもペースは死守する
マラソンはメンタルが深く関わる競技。苦しいと思うと恐くなる。だからこそ、練習で苦しさを克服することで自身がつく。


ポイント練習は4種

・距離走 20~30㎞ 4'30~4'45/㎞ 2週間に1回
・ミドル走 15~20㎞ 4'20~4'28/㎞ 週に1回
・ペース走 5~10㎞ 3'50~4'00/㎞ 2週間に1回
・インターバル走 1000m×5本 リカバリー200m 週1回
 1000m×5本 3'50
 2000m×3本 8'00


年間スケジュール

3月 リカバリー期
・やり過ぎない、追い込み過ぎない
・遅すぎるジョグはフォームが悪くなるのでNG
・インターバル走は設定タイムは普段より5~10秒落とす
・ロングランは25㎞まで
・鍼やマッサージで筋肉のリカバリーを

4~5月 スピード切り替え期
・5㎞~ハーフのロードレースを
・この時期無理にフルマラソンを走ってもあまり意味が無い
・インターバル走、10㎞までのペース走、15㎞のビルドアップを柱に
・この時期はスタミナが落ちても気にしない

6~8月 スピード養成、身体づくり期
・暑い中、長時間の練習は逆効果。負荷を上げて短時間で終わらせる
・ロングランは25㎞まで
・走り込みは涼しい場所で
・本格練習に備えて筋トレを

9~11月 スタミナ養成期
・距離走を開始。30㎞を月に1~2度。
・最初の30㎞走はラクなペースで現状のスタミナ確認を
・インターバル走は最後の1~2本を上げる
・セットメニューが効果的
・11月はハーフで自己ベストを

12~1月 本格マラソン練習期
・長い距離を踏むことを意識
・5000mまたは2000mのロングインターバル
・30㎞走は毎週走る必要はなし。ただし、設定ペースは守る。
・ゆっくり走るロングランは意味なし


レース6週間前からの調整メニュー

5~6週間前
ハーフレース出場

4週間前
30㎞走 レースペースの5~10秒ダウン

3週間前
30㎞走 ラクなペース。レースペースの20~30秒ダウン

2週間前
15㎞ビルドアップ走

1週間前
5㎞走 レースペースよりも少し早いペースで。

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平塚氏は、LSDのような遅いジョグは否定的なのと、月間走行距離を無駄に伸ばすのも否定的。この点は私も同意。
他にも、年間スケジュールの立て方、詳細な月間トレーニングメニュー、平塚氏の指導の元、鈴木莉紗さんが実際に行ったレース3か月前からのトレーニングメニューなども紹介されています。

Amazonの低評価レビューを付けられている方は、肝心なところは読んでいないのか、この本タイトルの"3時間を切るために"というレベルに見合わない初心者ランナー、もしくは、学ぶ意欲がなくネガティブ思考で、一向に上達できないランナーかと感じました。

分量的にちょっと物足りなさは感じますが、十分参考にできる本だと思います。

2015/10/13

あざいお市マラソン2015

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滋賀県長浜市で行われた、あざいお市マラソンに出場しました。初参加。
"あざいおし"ではなく"あざいおいち"と読み、浅井町("あさいちょう"ではなく"あざいちょう")で行われるお市マラソンということなんだそうです。
お市(お市の方)とは、織田信長の妹のお市のことで、浅井長政の妻でもある人。織田家と浅井家はお市を架け橋に同盟を結んだものの、信長が浅井氏と関係の深い越前国の朝倉義景を攻めたため、浅井家と織田家の友好関係は断絶し戦に。この合戦が行われた地が滋賀県の長浜で、姉川の戦いと呼ばれています。詳しくはWikipediaに。


前日の晩より雨が降り出し、早朝まで続いていたのですが、現地に到着した頃には雨は上がり気温は18度、湿度81%、無風というコンディション。



低山に囲まれたのどかな田園の町で、道中の渋滞はほとんどなし。会場から少し離れたいくつかの場所に駐車場が分散され、駐車場や駅からはシャトルバスがひっきりなしに運行しており、とてもスムーズに会場入りができました。



その会場は公園や運動施設、図書館、資料館などが混在したかなり広いエリアで、参加者6000人規模の大会ですが余裕綽々のキャパシティです。



スタッフの方も多く、受付や案内放送、エイド対応、ゴール後のチップ取り外しとスポドリのサービス、完走証発行、参加賞受け取りなど、すべてスムーズ。



更衣室は体育館が使われ、テニスコートに荷物置き場と貴重品預かり所があり、スタート直前にみんなが一気に利用するトイレは長蛇の列になったものの、他は問題なく快適そのものでした。ランネットの大会100選に選ばれているのも納得です。





スポーツショップなどのブースも賑わっています。



私が出走したハーフは10時30分にスタート。



名簿ではハーフの出場者は男子3080人、女子940人、計4020人。
スタート直前の様子。





スタート直後の様子。



スタート直後は人が多いのと、必ずと言っていいほど走力の低いランナーさんが前に並ぶので混雑してしまうのですが、前の方に並んだ私はこの混雑からすぐに解放され、同ペースのランナーさんたちとスムーズに走れました。



女性ランナー3名が私の走っているグループに混じっており、見るからに速そうな人ばかり。
ついて行くのが厳しいほどで、最終的にはこのランナーさんにはついていけませんでした。リラックスしたフォームで見た目は全然速く見えないのですが、キロ3分40~50秒ほどで走っています。女子で優勝されていました。



コースは低山や田畑、川を見ながら走れる見晴らしのいい道路で、脇にはコスモスなどの花が咲いていてとても気持ちがいいです。



沿道には一定の間隔でスタッフの方がスタンバイしており、地元の方も出てきて応援をしてくれます。



コースはフラットに見えるものの、実は緩やかな上りとなっており、トータルでの高低差は結構あります。
途中から民家の建ち並ぶ狭い道路に入ります。ここの道路は真ん中にコンクリートが埋め込まれていました。何なんですかね?
※これは路面凍結防止用のシステムらしいですね。ツイッターでフォロワーさんに教えて頂きました。



道路を数回直角に曲がります。



Uターンして再び同じルートを通るため、後続のランナーさんとすれ違う形になります。



この辺りまでの前半区間は全体的に上りとなり、斜度は緩いため大幅にペースが落ちることはないものの、ジワジワと苦しくなります。
町中を抜けて川伝いの道路に。後半は全体的に下りですが、疲労があるため気分的にはフラット。



一時離されていた女性ランナーさんに追い付き、追い越せました。このランナーさんが2位。



最後にやや上り、そしてラストスパート区間は緩い下り。苦しいものの、意外とペースが上げやすいです。



最後はトラックを回ってゴールですが、雨で濡れたこのトラックがツルツルで、足が滑って前に進まない状態に。劣化しているのでしょうかね?濡れただけでこんなに滑るトラックは初めてで、ラストスパートなのに減速状態。細い白線の部分はヤスリのように滑らなかったため、この部分を慎重に走っていたところ、最後に1人に抜かれてしまいゴール。



予想外に好タイムで、セカンドベストのタイムでゴールできました。
走行データはこちら。

前シーズンは、ハーフのレースが1時間21分台ばかりだったため、20分台は2年ぶり。ラストのトラックが滑らなかったら自己ベスト更新も可能だったかもしれませんが、この初参加の大会はフルのためのトレーニングの意味合いが強かっただけに、意外な結果で喜びもひとしおでした。

帰りに参加賞がもらえるのですが、ミズノのボトルポーチと地元の新米2kgがもらえました。この参加賞は非常にうれしい。



気に入らない色やデザインのTシャツや、家にたまる一方のタオルよりも、こういった賞品の方がうれしいですね。マラソン大会は地方色豊かなイベントなので、地元の名産品や特産品などを参加賞にした方が地元の商店も喜ぶし、もらう私たちもうれしいです。Tシャツやタオルなどは、大会に関係のない製造元の中国や流通させている貿易商社が喜ぶだけですもんね。


この大会は、コース前半が上り基調、後半が下り基調、そしてラストスパート区間も下りということで、苦しくなる後半に粘れたり、追い込んだりしやすく、ラストもがむしゃらにスパートできるので、淡々と走るフラットなコースよりも変化に富んでおり、好タイムが出やすいかもしれません。



この日は曇って日差しはなかったものの、雨上がりで湿度が高く、かなり汗だくになり、エイドでは水を頭からかぶり体を冷やす必要がありましたが、オーバーヒートするようなことはありませんでした。
そのため、限界ギリギリの閾値レベルで走り続けることができ、持てる力を十分発揮できたようです。




トレーニングでLT値レベルのペース走を何度も行ったのが効果的だったかもしれません。最大酸素摂取量のレベルを上げるインターバル走よりも、限界ギリギリの苦しさを長時間維持するペース走の方が、ハーフやフルのためのトレーニングには適しているように感じました。
また、30㎞のロング走を数回行っておくと、ハーフの距離が短く感じられるようになるので、精神的、肉体的余裕度も高まるようです。

それと、走りながら撮影せずに走れば、更に速く走れそうな気がするのですが、撮影をするためには、周りの風景を見たり、前方の走者を見たり、草花を見たりなどするため、ひたすら苦しんで走るよりも気が散る分、楽に走れます。
撮影はiPhoneで行ったのですが、画面を見ずに当てずっぽうでシャッターを切っているため、撮影自体は楽チンだし、撮れた写真はアプリを使ってトリミングしたり傾き調整したりすれば、そこそこ見られる写真にすることができます。
それに、苦しみながら並走しているランナーがいたときに、何気にスマホで写真を撮っていれば、「なんなんだこのオッサンは。余裕ありすぎ!」と驚かれて戦意喪失したりする点も、長所の一つだったりします(^_^;)



この大会は運営が完璧で、会場が広くコースも走りやすく、田舎のおかげで空気もうまい。
残念な点は、種目別で順位が決まるだけで、年代別という分類がない点。50前の私の場合、総合で順位を付けられると、今回のタイムでは50位以内にも入れず、遅さが際立ってしまうのですね。。。

このあざいお市マラソン、来年ももちろん参加し、自己ベスト更新を狙ってみようと思っています。
非常に快適でオススメの大会ですので、是非ご参加を。