2015/01/29

自作バインダーノート

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読書ノート、アイデア帳、思考ノート、講義ノート、ミーティングメモ、日記、雑記帳など、ノートの使い道はたくさんありますが、それぞれ専用のノートを作ると面倒なので、ルーズリーフに一元化すると便利。ルーズリーフが収まったバインダーノート1冊を用意し、そこにすべて書き残し、たまったら見出しで分類するなり、別のバインダーへ移すなり、スキャンしてデジタル化するなり自由に整理できるため、糸綴じノートよりもはるかに便利です。
また、無地のルーズリーフに自作したテンプレートをプリントすれば、オリジナルのノートを作ることもできます。

ランディノート: マラソン大会レポート用紙と、トレーニング日誌


ペンホルダーは、クリアホルダをこのようにカットして、裏表紙にテープで貼ることでセットできます。
私がカットしているサイズは、縦25mm、横75mmで、両端から15mmの部分に折り目を付けると、ペンのループになる真ん中の部分が45mmとなります。このサイズならジェットストリームの多色ペンも収まります。



挿すペンが重くてブラつくのが嫌な場合は、ホルダーを上下に2つ作ればしっかりします。



そしてルーズリーフをとじるには、カール事務器から売りだされているルーズリングを使うと便利。


ルーズリングはA4用30穴タイプが売られており、ハサミで簡単にカットできるので、B5やA5サイズにも使えますが、全部の穴を使わずに、5穴分ほどの長さにカットして、ルーズリーフの上下に取り付けて使うことも可能。リングを上下に分割すれば、ルーズリング1本で多くのノートが作れるだけでなく、A4、B5、A5用と使い分ける必要もなくなるし、筆記する場合にリングが邪魔にならない利点もあります。
私は5穴分の長さにしたので、30穴のルーズリング1本で6本作れます。ルーズリングは3本1セット販売なので、3本とも5穴用に分割すれば、9冊分のノートを作ることができます。
ルーズリングの脱着用に専用道具のジッパーが売られていますが、5穴分なら手でも簡単に脱着できます。



ルーズリングにルーズリーフをとじる場合、表紙が必要になります。表紙はルーズリングのカール事務器から製本カバーという製品が出ていますが、貧弱な紙製のようで評判はよろしくない模様。


いいものはないか探してみたところ、ダイソーにポリプロピレン製のシート(商品名 PPシート 半透明カラー 約400×570mm 厚さ0.75mm)が売っていました。これより小さなサイズや、厚いタイプも出ており、色も複数あって、半透明でないシートも売られていました。





この1枚で、B5サイズが4枚取れるので、ノート2冊分作れます。定規とカッターナイフを使ってカット。



カットするサイズは、B5のクリアホルダの大きさに合わせると、B5ルーズリーフの上と横に1cmほどの見出し用空きスペースが作れるのでちょうどいいです。



四角くカットしたら、尖った四隅の角をハサミで丸くカット。
そして、穴を開けなければいけないのですが、1穴パンチを使うとPP製の硬いシートでも穴を開けられます。1穴パンチもダイソーに売っていました。



紙の用紙にルーズリーフ用の穴を開けるパンチはカール事務器から売っていますが、複数の穴を同時に開けるタイプなので、PPシートのような硬いものを開けるのは多分無理かと思います。この製品は紙は5枚までOKとのことなので、コピー用紙や資料をルーズリーフ化するには便利そうですね。


穴の位置決めに、カットしたPPシートにルーズリーフをあてがって、穴をペンでマーキングし、1穴パンチで穴を開けます。
硬いので、パンチでシートを掴んだら、シートを左右にクルクルと何度か回転させると簡単に開けられました。



これで完成。
B5サイズのクリアホルダも穴をあけてルーズリーフと一緒にまとめれば、資料やメモ用紙が入れられるポケットとして使えます。穴は上下に5箇所ずつ開けるだけなのでさほど手間はかかりません。PPシート製の表紙は、B5用クリアホルダのサイズに合わせてカットしているので、当然、穴を開けたB5クリアホルダはピッタリ収まります。



ペンホルダーも必要であれば、先に紹介したペンホルダーを裏表紙にテープで貼ればOK。
表紙にマスキングテープを貼ってタイトルを書き、付箋を見出しにすれば、必要なページをサッと開けられます。

表紙をくるりと回してページを表に向けられるリングノートと同様の使い方ができるし、表紙がしっかりしているので手持ちでも書けるし、リングからノートを追加したり外したりすることができるルーズリーフノートとしても利用可能。
表紙のシートに半透明のものを使えば、1ページ目が表紙ごしに透けて見えるので、目次を書けばノートを開かずに内容を確認できます。

費用は、

B5ルーズリーフ100枚で108円
ルーズリング約350円(リングの内径が8~14mmまであり、私が使ったのは10mmタイプ)
PPシート108円
B5クリアホルダ10枚で108円
1穴パンチ108円

で作れます。内径10mmのルーズリングで70枚のルーズリーフを綴じられますが、表紙の厚みが増えるので、その分差し引くかワンサイズ大きめのサイズを買った方がいいかもしれません。10mm径の場合、表紙とノート70枚でも綴じられましたが、ページの回転の滑らかさを思うと50枚程度が適当でした。



このノートの利点は、読むべきページを表に向けて、机の片隅に置いておけば、必ず目を通すようになるのですね。せっかく書き残した内容も、一般的なバインダーノートに収納してしまうと、大きなバインダーを開いた状態で机の上に置いておくには邪魔だし、本棚から取り出してそのページを開くことも面倒となり、宝の持ち腐れとなってしまいます。
スキャンしてデジタル化した場合も同じで、一旦保存してしまうと読み返すことはほとんどなくなり、何のために書き残したのかわからなくなってしまいます。これは重要と思ってEvernoteに保存したテキストでも、1度も読み返すことなく死蔵している場合が多いですよね。
このルーズリングノートを、机や食卓など目に留まる場所に置いておけば、目を通す機会が増え、執筆者でもあり読者でもある自分のノートを常時活かすことができます。

そして、リングノートではなく抜き差し自由なルーズリーフなので、白紙のノートを数枚セットしておけば、サッとメモができるので便利。書いたら外してメインとして使っている雑記用のノートに移せば、メモを探すこともなくなります。
糸綴じノートだと、新たなテーマをドンドン追記してしまうと、必要とそうでないものがごちゃまぜになってしまい、あとで探しづらくなるし、テーマ毎に新たなページに書いてしまうと、空白ばかりとなってノートがすぐになくなってしまうため、気の向くまま自由に書けないのですよね。
バラせるルーズリーフは、コピー用紙の裏を使うかのごとく、ドンドン書けるのでとても便利です。
ルーズリーフは学生専用っぽい印象がありますが、多くの情報を保存したのち取捨選択したり、追記して思考や教養を深めたり、自由な書き込みで発想を引き伸ばしたりなど、社会人でこそ役に立つノートのように思います。

書きためた古いノートは、スキャンしてデジタル化し廃棄処分するか、分厚いバインダーに保管するかのどちらかになるのですが、コクヨから出ているこのバインダーがいいようですね。


こちらのレビュー記事で知ったのですが、気に入ったので早速注文。

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