2013/11/13

2013 いびがわマラソン

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レース3日前に腰を痛めてしまい、膝を曲げないと洗顔ができず、両手でソックスが履けない状態に。
さらに、風邪を引いてしまったようで、飲み物を飲むと鼻の奥と喉が痛く、鼻水鼻づまりの状態に。
しかも、レース当日の天気予報は強い雨。

最悪の条件が重なってしまい、レース当日の朝まで出走を躊躇していたのですが、リタイヤという選択肢もあるということで、行くだけ行ってみることにしました。
腰は多少は良くなったものの、中腰になったり、あぐらで床に座ったりすると痛む症状。しかし、立った状態では痛みは弱かったのと、風邪は発熱がなかったので、とりあえず走行は可能。昨年と同様に冷たい雨という天気になってしまったのですが、走ることにしました。
昨年は、ノースリーブのシャツにショートタイツ、雨よけのキャップ、シューズはエクスカリバーSV2というスタイルで走ったのですが、身体が部分的に冷えたので、今回はコンプレッションタイプのシャツに、通常のTシャツを重ね着し、手はグローブを。下はショートタイツで、シューズはターサージャパン v-Aというスタイルにしました。
7時過ぎに到着し、更衣室となるホールで休憩。風邪気味なのと、腰痛のためあぐらをかくのも辛かったので、イベントや出店は回らずに横になって仮眠しました。



エネルギー補給にいつもはごまだれのみたらしなのですが、今回はおはぎ。



準備をし、小雨の中、スタート地点へ向かいます。



スタートラインで、高橋尚子さん、西田ひかるさん、金哲彦さんがゴンドラに乗って挨拶。ジップロックに入れたiPhoneで撮ったため、写真はぼんやりとしか写らなかったのですが、ゼッケンが3桁ナンバーで先頭グループに立てたおかげで、肉眼ではバッチリ見えました。(ぼやけていて肖像権の問題はなさそうなので写真をアップ)



号砲とともにスタート。最初は小雨だったのですが、次第に本降りに。コース途中にあった温度計は13度。前年とまったく同じ条件となってしまいました。水たまりも多くて足はずぶ濡れに。しかし、今回履いたターサージャパンは、水抜き用の穴がソールにあるため、水抜けが良くてグジュグジュした感じが少なかったです。



今季は2度めのレースだったのですが、最初のハーフのレースも雨でした。この時は、ソーティマジックを履いたのですが、これも水抜き穴があったため、水はけが良かったです。ただ、不良品だったのか、アウトソールが剥げて返品となりましたが。



いびがわのコースは、高低差が激しく、前半は上り、後半は下りがメイン。上りや下り一辺倒ではなく、全半も後半も細かな上り下りはあるため、ものすごくキツく感じるコースです。この高低差のおかげで、ペース配分が無茶苦茶になるため、苦しさの感覚で走るか、心拍計を目安に走るしかないようです。



スタート時の混雑は少なかったのですが、前回のハーフのハイペース感覚が残っていたようで、スピードが速くなってしまい、4分を切るペースで走ってしまいました。上りが始まればペースは落ちるのですが、その分下りで挽回できるので、前半を負荷が高めに走った方がタイムが出るかと思い、上りが始まっても、キツめのペースを維持。結局、この作戦が失敗に。
後半の下りに入っても、思ったほどペースが上がず、蓄積された疲労は、後半の部分的にある上りで最大に。そして、下りではペースアップどころか、ペースダウンしてしまいました。典型的な後半失速パターンです。

冷たい雨にもかかわらず、応援が非常に多くて、ずらりと並んだちびっ子のハイタッチや、家の軒先で応援するおじいちゃんやおばあちゃん、「頑張れ!ファイト!」と叫ぶ元気な応援、懸命の拍手などは、苦しさを吹き飛ばしてくれます。また、ビニールカッパを着たスタッフがいろんな場所にスタンバイしており、自転車で巡回するスタッフもいるため、走行時のトラブルがあっても安心。体調悪く、途中棄権するランナーや、足が攣ったのか、いきなり倒れこむランナーもいたのですが、サッと対処していました。
給水ポイントのスタッフの数も多く、ドリンクを持った方がズラリと並んで手渡しをしてくれるため、飲み物の取り損ねは皆無。ゴミ箱も、ある程度離れた距離にまで置いてあるので、飲むのが遅い私でも問題なく紙コップを捨てられました。

応援やエイドで元気をもらうものの、やはり前半のツケは解消されず、35km地点で女子のトップランナーに抜かれました。昨年も同じ地点で女子に抜かれたのですが、今回の選手は昨年と別の人でした。スタイルが良く、ピンクのシャツが良く似合う、素敵なランナーさんでした。
ストーカーのごとく、その女子ランナーを追いかけようと頑張ったのですが、あっという間に離れてしまいました。。。
途中からハーフの走者と合流をするのですが、ハーフの走者がかなり多いため、コースの右側に寄ってもらえるものの、左のスペースが狭く抜くのが大変。そして、右も左もエイドがあるため、突然コースを横切る走者とぶつかってしまいました。このあたりは改善していただきたいです。

最後の川沿いの堤防は見晴らしが良いフラットなコースですが、ゴールの役場が雨天で霞んでいて遠い距離に見えるので、ものすごくキツく感じます。さらに、大勢のハーフ走者のペース差に惑わされやすく、ランナーをどんどん抜くことで自分が速く走っているように感じるのですが、実際はかなり遅い。フルの走者はまばらなので、本来のペースがわかりにくいのですよね。ラスト2kmで飛ばしたものの、実際はほとんどペースは上がっていなかったようで、昨年のタイムを上回ることができず、3時間4分台のタイムでゴール。ここはゴール地点で撮影した写真を完走証にプリントしてくれるので、一応手を広げて感無量のポーズでゴールに。

スタートとゴールは若干離れた場所にあるため、着替えに利用できたホールまで歩く必要があるのですが、ゴール直後にバスタオルがもらえるものの、そこへ行くまで完全に身体が冷えきってしまい寒い寒い。ホールに着いても、足のそこら中の筋肉が痙攣して攣りそうになってしまい着替えることができず、濡れたシャツだけ脱いで身体にタオルと服を掛けて30分ほどダウンしてしまいました。

体調不良や冷たい雨という悪条件ではあったものの、余裕度の残し方や、ペース配分ミスなど、今回の走りは反省すべき点が多すぎました。また、前回のレースは直前に捻挫、そして今回は腰痛に風邪となってしまったのですが、これもすべて自分が悪い。
天気は仕方がないですが、他は全部対処できます。特に、前回のハーフのレースでPB更新をし、そのハイペースの苦しさに慣れてしまったこともあり、今回のレースは前半が上りにも関わらず、かなりのハイペースになってしまいました。足の筋力やスタミナを前半でほとんど使いきってしまえば、後半が下りであってもペースは上がらす、途中で僅かな上りが現れると、取り返しが付かないほどのスローペースとなってしまうようです。このあたりは、後半の下りでガンガン飛ばし、途中に上りがあっても気合でクリアできた前回のハーフのレースとは全然違いました。ハーフは脚力やスタミナよりも、心肺の苦しさが強いので、この苦しさに耐えればペースを維持できますが、余力やスタミナをいかに温存するかのフルでは、心肺にいくら余裕があってもスタミナが切れれば The End。今回のグラフを見て、そのことが理解できました。



帰宅後、Amazonで予約したこの本が届いていました。


パラパラとめくってみると、素晴らしい内容ばかりで、これを読んでしっかりトレーニングをしておけば良かったと思うほどでした。
この本に関しては、後日ブログに書こうと思っています。

次のレースは伊賀と伊勢のハーフが2回。伊賀は初参加でトレーニング目的が強いのですが、伊勢は自己ベストを狙っています。そして来年の1月にフル。今回の反省を踏まえて、このフルで何としてでもPB更新し、ギリギリサブ3というレッテルをはがそうと思っています。