2013/05/29

Acer Aspire V5

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Acer Aspire V5-171-H54C/SというノートPCを買いました。イートレンドさんで買ったのですが、普段45800円だったのが、セールで39980円。このスペックのマシンでこの価格はかなりお値打ちで、コストパフォーマンスは高いです。

価格.com - Acer Aspire V5 V5-171-H54C/S スペック・仕様



私は以前、Aspire One 722という機種が24980円という激安価格で売られていて(これもイートレンドさん)、これを買って使っていました。安いだけに当然スペックは低いのですが、

価格.com - Acer Aspire One 722 AO722-CM303 スペック・仕様



バッテリーの駆動時間がカタログ値7時間と長く、携帯性も一般的なモバイルノートと同等で、キーピッチは広く癖のない配列。外付けドライブを使い、地デジを録画したBlu-rayも何とか再生ができ、2.5万という価格にしては上出来の代物でした。メモリを2GBから4GBにし(1スロット)、HDDをSSDへ換装したのですが、本体が安いだけに、こういったグレードアップをしても懐の痛みは少ないです。
新しかったので、Windows 8へのアップグレードも安価(1200円)で行えて、消えてしまって使いづらくなったスタートボタンはClassc Start Menuのアプリを導入し、今までと同じような快適さで使っていました。
しかし、CPUがしょぼいだけに、今時のパソコンに比べるともたつき感は拭えません。そんなこともあり、今回のV5購入となりました。

このマシンは、イートレンドさんでのカスタマイズ仕様となっているようで、
CPUがCore i5 1.70GHz(最大2.60GHz)→1.80GHz(最大2.70GHz)、
メモリが8GB(4GB×2)→4GB(4GB×1)、
HDDが500GB→320GB、
バッテリー駆動時間が約5時間→約8時間、
重量が約1380g→約1490g
とのこと。大型バッテリーを搭載した分、メモリやHDDを安く抑えた感じです。メモリは4GBですが、私の使い方の場合、4GBで足りないなんてことは皆無で、8GBの必要性は感じられません(タスクバーを右クリックしたタスクマネージャのメモリ(またはパフォーマンス)のタブから確認できます)。4GBでも余っているので、メモリをHDDのように使えるRAMDAをインストールし、Windowsのキャッシュ置き場として使ったり、ポータブル版のブラウザをここに置いたりして高速化を図ったりしています。

早速、V5の環境構築開始。Aspire One 722で使っていたSSDを外して元のHDDに戻し、このSSDをポータブルHDDケースへ入れてV5とつなぎ初期化。使っているSSDはインテル330 Series SSDSC2CT120A3K5。この段取りだったのですが、ここで困ったことが。V5に搭載されているHDDは厚みが薄いタイプで、Aspire One 722で使っていたSSDは収まりませんでした。
そのため、ものは試しにSSDのケースをばらしたところ、ケースの蓋側とその中のプラスチック製のスペーサーを外せば、V5に収まることを確認。



このままでは基盤がむき出しになるので、絶縁のために薄い樹脂のシート(下敷きのようなもの)をはさんで取り付けておきました。エクスペリエンス数値はこのようになりました。



SSD換装には、まず、HDDのデータを丸ごとSSDへコピーできるEaseUS Todo Backup Freeというアプリを使います。これでHDDのクローンを作ったら、PCの裏蓋を外してHDDをSSDに交換。裏蓋のシールを破ってビスを緩めるだけで外せます。



このシールを破っても保証は付くとの話をネットで見たことがあったのですが、私が直接メーカーで確認したわけではないので定かではありません。左の水色のスポンジ部分がHDD。真ん中のメモリの上部が、追加のメモリの空きスロット。



クローン化したSSDを取り付けるだけで、サクッと起動できるのですが、HDDを丸ごとコピーしているため、リカバリのためのデータが入った隠しパーティションもコピーされています。
SSDの容量が少ない場合、このリカバリ領域をEaseUS Partition Masterを使って削除。これで空き領域が増えます。私は現状で足りているので、現時点では削除せずこのままにしています。
トラブったりしてリカバリをする場合は、外したHDDを戻せば初期状態に戻るので、リカバリディスクを作成するまでもないのですが、念のため作成しておいてもいいかもしれません。ちなみに、プリインストールされているACERのリカバリアプリは、光ディスクでなくUSBメモリ(16GBでOK)を使うタイプでした。

読み書きが高速なSSDに交換したら、必要なアプリをインストール。私はいくつかのアプリはポータブル版を利用していて、こういったPCの引越しや再構築の作業の際は、フォルダをコピペするだけで簡単に行えます。
Portable Apps
ポータブル版で導入しているアプリは、
Firefox,Chrome,LibreOffice,GIMP,FoxitReader,IrfanView,Skypeなど。

他のアプリは、
Classic Start Menu(従来のスタートメニューに)
Advanced System Care(ゴミ掃除やメモリ管理など)
Confortable PC(高速化のチューニング)
RAMDA(RAMディスク化。ここへPortable Firefoxをコピー)
Dropbox
Evernote
Splashtop Streamer(iPhoneやiPad、他のPCからの遠隔操作)
Tonido(PC内のファイルをiPhoneからアクセス)
Everything(インデックス不要の高速ファイル検索)
Google Drive(ドキュメントの同期)
Google IME(日本語入力)
GMail Drive(Gmailをドライブ化してファイル倉庫に)
GOM Player(メディアプレーヤー。iPhoneからリモコン操作可能)
Clover(Chrome風エクスプローラ)
SnapCrab(スクリーンキャプチャ)
※Clibor(クリップボードの管理、定型文挿入)
※RadioSure(ネットラジオプレーヤー+レコーダー)
※Radika(radikoの再生と録音)
iTunes(iPhoneと同期はメインPCで行い、このPCではiPhoneのUSB接続によるテザリングの利用のためインストール)

※印のCliborはDropboxの同期フォルダへインストールしてあり、コピーや定型文のデータの共有。※印のラジオアプリは、録音ファイルをDropboxのフォルダへ置き、iPhoneからでも聴けるようにしています。iPhoneで聴く場合は、このプレーヤーが便利です。

CloudBeats - クラウド ミュージック プレイヤー Dropbox, Box, SkyDrive, Google Drive 2.5(¥250)
カテゴリ: ミュージック
販売元: Willengale Solutions Ltd. - Willengale Solutions Ltd.(サイズ: 7.9 MB)


他に、USBタイプの地デジチューナ用アプリと、外付けBlu-rayドライブを再生するためのCyberLink PowerDVDもインストールしました。セキュリティソフトはWindows 8の場合、MicrosoftのEssentialがDefenderと統合されたようなので、これで間に合わせました。ちなみにこのマシンを購入すると、カスペルスキーのセキュリティソフトが付いてきますが、ネットでチェックしたところ評判が悪そうなのでインストールしていません。

次に、PCにあらかじめプリインストールされている不要アプリを削除。このとき、Windowsの削除ツールは使わず、Advanced System Careからも導入できるIObit Uninstallerを使います。このアプリは、通常のアンインストールだけでなく、アプリが作成したレジストリ内の不要データも根こそぎ消してくれます。複数のアプリを連続で削除することもできるので作業が楽です。
上記の定番アプリをインストールし、不要アプリを削除したら、Advanced System Careでゴミファイルを削除し、Auslogics Registry Cleanerでレジストリの掃除。そしてAdvanced System Careでレジストリのデフラグを行いました。

使ってみての感想ですが、とにかく速い。今まで低スペックのPCばかりを使っていただけに、この体感速度の差は大きいです。動作やアプリの起動だけでなく、ウェブの表示も速いため、ネット回線を高速化したような錯覚さえあります。また、Windows 8の起動や復帰も高速です。ちなみにSSDの場合、作業状態を一旦保存する休止状態は書き込みが無駄に増えるのでできる限り避け、メモリに保存したままのスリープモードにするか、シャットダウンをした方がいいらしいです。
液晶はとても見やすく、バックライトも明るいため、普段はかなり輝度を落として使っています。液晶はグレアパネルなので、写真や動画はクリアに見えます。
バッテリーの持ちがいいので、普段はAC電源を使わずに、各部屋に持ち運んで手軽に使い、デスクでは外部モニターとキーボード、マウス、AC電源をつないでデスクトップマシンのように使っています。
バッテリーは大型のため、PC本体の下側へ突き出ていますが、このおかげでキーボードが適度に傾き打ちやすくなります。膝の上に置いたときも、空間ができるので熱さが避けられます。また、本体色はシルバーのため手垢は目立ちません。ただ、液晶周りのベゼルは黒で艶があるため手垢やホコリが目立ちます。
ACアダプタは世界各国で使えるプラグに変えやすくなっているため特殊な形状ですが、本体は大きく重くなく携帯性は良好。プラグの取り付け方向を変えることで、コンセントの差し込みを90度回転できます。コードも細くてまとめやすいです。
発熱は、左のパームレストが暖かくなりますが、熱くて困るほどではありません。ファンの動作音は気にならないレベルでした。
キーボードは見た目が良いアイソレーションタイプ。タッチ感は一般的なノートと同じ感じで、浅いキーストロークで打音は小さめ。キーピッチは広くてキー配列もさほど変速的ではないため、快適に入力できました。マルチタッチ対応のタッチパッドは、Windows 8特有の操作も難なく行え、左右のクリックボタンは個別ではなく、タッチパッド全体がボタン代わりになっています。そのため、見た目がスッキリしています。ただ、クリックしたときにポインターが動きやすいので、タッチパッドを叩く操作でクリックしたほうがいいようです。操作は設定できるので、1本指タップで左クリック、2本指タップで右クリック、3本指タップでセンターボタンに割り当てておきました。

このマシンに1~2万円ほど足せば、さらにハイスペックのノートが買えますが、よほど高負荷な使い方をしない限り、その性能差を実感することはないかと思うので、モバイルマシンやサブノートとして使うのなら、この程度のCPUで十分かと思います。私の場合は、メインPCとしても使う予定で、今まで使っていたメインのLenovoがサブマシンとなりました。Windows 8も、スタートメニューを導入し、今までと同じ感じで使えば違和感ないし、起動が高速だったり、動作が安定しているなど、快適な面が多いです。Windows 8のタッチパネル機能はアプリが少ないため、AndroidやiOSのタブレットの方がはるかに快適で楽しいですが、タッチパネルを除いた他の部分では今まで以上に快適に使えるので問題なしです。
安価でそこそこのスペックのノートPCを探して見える方は、このPCはオススメかもしれません。価格.comでのレビューも好評のようです。ただ残念ながら、激安だったイートレンドさんでは売り切れてしまったようです。
※追記:価格が変更されましたが、今現在も販売されていました。