2013/01/05

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(過去に書いたものでアクセスが多かった記事を再掲しました)

運動をしたり野菜豊富な食事を摂ったりして健康に気を使っていたのですが、GW早々に風邪を引いてしまいました。38度ほどの発熱と鼻水、鼻づまり、鼻の奥の炎症、関節の痛み、頭痛が主な症状。そんな状態にもかかわらず、5kmほどジョギングをしたり、ストレッチをしてしまったのですが、その後しっかり水分を補給し、栄養も摂り、たっぷり寝たところ、2日後にはほとんど治りました。早く治った理由は、薬を一切飲まなかったこと。

発熱、悪寒、咳、鼻水、関節痛、倦怠感、頭痛などの風邪の諸症状は、早く治そうとするための身体の反応で、例えば発熱は、病原菌の活動を弱め、自己治癒力を上げる働きがあります。咳や痰、鼻水は、菌を洗い流したり、外に追い出したり、新たな菌の侵入を防ぐため必要な行為で、関節痛や倦怠感、眠気などは、自ら身体を休ませようとするための反応です。風邪を早く治そうとするこれらの人体の反応を、全否定するのが風邪薬なんですね。解熱や咳止め、鼻水を止めたりするだなんて、その症状の理由を知れば知るほど、どう考えてもおかしいです。しかも、薬で胃が荒れるから胃薬もだなんて、対症療法の極みです。では、なぜこんな薬が売っているかというと、儲かるから。どのくらい儲かっているかは、季節の変わり目で繰り返し放送される、タレントを使った高額のCMや広告にジャンジャン出費しても収益が上がるほど儲かっているわけです。風邪薬は年に1度買うか買わないかで、しかも売価が1000~2000円程度の売上でも儲かっているということは、よほど原価が安いのかもしれません。

薬は栄養剤的な効果もありますが、主な目的は神経を麻痺させて一時的に楽にさせることであるため、治癒していないのにすごく効いたように感じてしまうのですね。そしてまったく正常な部分に対しての副作用があります。
人間の治癒力は、何億年もの歳月をかけて、生命が遺伝と進化を繰り返し、身を持って実験をして出した結果なのに、歴史の浅い西洋医学が解決できるわけはなく、実際に風邪を治すことは今の医学では不可能です。これほど医学にお金を投資し、多くの学者が研究をしているにもかかわらず、ウイルスを退治する薬は未だに発見されていません。
胃が痛いときは胃薬、便秘や下痢のときは整腸剤、不眠症には睡眠導入剤、頭痛は鎮痛剤など、今の人はいとも簡単に薬を服用していますが、その症状が出た原因は何か?その痛みや症状は何を知らせているのか?その部分を知って対策しないといけないし、不調のたびに薬を使っていては、身体のバランスは崩れ治癒力は麻痺し、薬の依存症になるだけです。
生死をさまよう時の応急手当や、重病による一時的な対処に薬を使うのなら仕方がないのですが、自然治癒できる一般的な病気に対して、お金を捨て薬という名の毒を自分の身体に入れる愚かな行為は、できる限りやめたいですよね。製薬会社も、売上ばかりでなく、もう少し人の身を案じた商売ができるようになるといいのですが、その場しのぎの楽を求めて気軽に薬を買う人がいる以上、仕方がないのかもしれません。
今回の風邪もこの考え方で対処し治癒させました。ウイルスと懸命に戦ってくれた自分の身体に感謝しつつ、これからも運動と栄養など健康管理に気を配りながら、薬と病院のお世話にならない、野生動物を見習った生き方をしていこうと思います。